あいさつ

”行雲流水”(こううんりゅうすい)

僕が持っている唯一の掛け軸に書かれてある言葉です。

実は伯母から譲り受けたものなのですが、なんでも僕に合う言葉だということで頂いたのでした。

表面の意味は読んで字のごとく、「行く雲、流れる水」ということですが、白雲がいつのまにかその形を変え、風のままに東へ西へと移動してとどまることのないように、また水があるいは瀬となりあるいは淵となりつつも、絶えず流れてとどまることのないようにという意味ですが、これはあくまでも比喩であって、真のねらいは「何物にも執着しない、執着を離れる」ということらしいです。

伯母の目には絵を描くことを生業にしている僕はどこか浮世離れしているように映るのかもしれません。

”行雲流水”のごとく雲のように悠々としかも無心に、また水にも似て無相で、時処位に応じて変化しながら自由に生きていきたいものです。