福の種
先日の3月2日に後楽園に行ってきました。
後楽園開園記念日だったので、「投扇興」、「貝合わせ」、「お茶会」など、色んなイベントをしていまして、僕らはその中で備中神楽の上演を見る事にしました。
芝生の上にブルーシートを敷いてあり、そこに座って開園を今か今かと待っていました。
周りを見ると、殆どが年金受給者の方々なのですがそんな中、僕の斜め前に良く言えば文学少女、正直に言えばオタク系の女の人が単行本を読みながら神楽の上演を静かに待っていました。
そして、待つ事15分、神楽の上演です。
が、神楽の舞台?(建築物)の照明が裸電球4つだけというもので、はっきり言って暗くてよく見えません。その上スピーカーの調子が悪く、音が飛んだり、ノイズが入ったりと非常に聞きづらいのです。
僕の後方に座っているおばちゃんも「暗おてよお見えん。何言よんかよう解らん。」とぶつぶつ言っております。
まあ、それでも神聖な雰囲気はありまして、滅多に見れないものなので、僕は黙って見ておりました。
しばらくして、上演中盤に「福の種」という餅投げのイベントらしきものがありまして、神様が舞台から降りて来て下さり、袋に入った紅白のお餅を観客達に投げてくれるのです。
なんとそれが始まったとたん、観客達のテンションがイッキに上昇し、我も我もと言わんばかりに神様の方にどどっとなだれていきました。
先ほどの、おとなしそうな文学少女なんかは、そりゃ〜すごいダッシュで群衆の中へと突進していったのでした。
また、ほとんど酔っぱらい状態のおじさんは、赤い顔して「なんでワシに餅くれんのや!」と神様につめよる有り様で、今までの神聖な雰囲気は、完全に吹っ飛んでしまい、だらだらな状態になってしまいました。
なんだか僕も興醒めして、神楽はまだ終わっていませんでしたが途中で帰る事にしました。
まあ、だいたいこんな感じのものなんだなぁというのが解りましたので、そこそこ納得して、会場を後にしたのでした。
ところで、どうなのでしょうかね。我よ我よと人を押しのけ奪い取ったお餅、ありがたいものなんでしょうか。
僕ははっきり言って、欲しいと思いませんでした。
梅の花がみごとに咲いていました。
備中神楽です。
備中神楽の「福の種」、餅投げです。
右端のおじさん、「北の国から」の五郎ではありません(笑)


