Archive for December, 2008

2008年、年の瀬

Tuesday, December 30th, 2008

僕の住んでいる地域では、暮れになりますと、近所の子供達と消防団の人達で、火の用心の夜回りが始まります。カンカンと拍子木の音を合図に”火の用心”と叫びながら近所を練り歩きます。

これは、いいですね。物騒な世の中なので、これが聞こえてくると、なんだかとっても安心します。

 

2008年、皆様はどんな年でしたか。

僕はと言いますと、引越の終わった春以降はとにかくゆったりと過ごせた一年でした。そして周りの人達に支えられて生きているんだと、これほど感じた年もなかったのではないかと思います。

健康面では、春先に一度風邪を引きましたが、それ以外は病院にかかること無く健康体でいられたことに感謝しています。

 

作品の方は、作品点数こそ、普段よりは少な目ですが、日々淡々と制作に打ち込んでいました。

サイズは大きめなものが多く、今まで使ったことのない材料も試してみたりと、作品の幅もちょっとだけ、広がりました。(遠慮がちに。)

とにかく今も作りたいモノのイメージが頭の中でうごめいている状態ですので、また少しづつ吐き出していきます。

 

さて、来年はどんな年になるんでしょうか。

とにかく、いいもの作りたいです。良いにせよ、悪いにせよ、楽しみです。そして、歳を重ねることは、喜びです。

 

皆様、どうぞ、よい新年をお迎えください。

子供美術30

Sunday, December 28th, 2008

 

今年最後の教室でした。

今年の5月から始めた子供美術教室ですが、なんとか子供達も楽しんでくれたようで、嬉しく思っています。

来年も楽しい教室であるよう、努めていきたいです。

何かを創造することの楽しさを、子供達が知ってくれたらそれで、十分ではないかと思っています。

 

そして、今回は締めとして、クロッキーをしました。

以前からクロッキーは時間の余った時にしていましたので、今日のと合わせてその中からベストな一枚を僕が選んで写真に撮りました。

 

上の作品

バランスよく描けています。首、肩、腰が安定しています。

手が上手く描けています。線も生き生きとしたラインでいいですね。

 

下の写真

こちらもバランスいいですね。影の入れ方が上手いです。

顔と足がいいですね。

線が滑らかで、力強く、実にいいです。

 

来年は1月5日(月)から始めます。

ニューヨーク生活29

Thursday, December 25th, 2008

ニューヨークに来てから止めたものがあります。

 

それは、タバコです。

 

理由は健康の為に止めたのではなく、実を言いますと高くて買えなくなったのです。

NYはアメリカで一番タバコの税金が高いのです。

例えば、マルボロ一箱10ドルぐらいします。

 

当時僕は、一月の食費代を100ドルに抑えようと決めていました。

単純に考えると一日の食費代は3ドル33セントということになります。

 

かなり厳しいですが毎日自炊すれば、出来ないこともないのです。

それを考えると、僕にとってタバコとは大変贅沢品になる訳です。

そんな贅沢をする訳にはいかず、タバコを止めたのでした。

もちろん、今では止めてよかったと思っています。

 

タバコって怖いです。知らず知らずにタバコに支配されている自分がいたりすます。

例えば真夜中でも、タバコが欲しくなったら買いに行ったりとかしますからね。

また、NYではタバコが吸える場所も限られます。ほとんどの公共の建物の中では吸う事ができません。レストランでもそうです。日本みたいに喫煙席などありませんから。

外で吸うしかないので、わざわざ外に出て行きます。オフィスビルや学校の入り口にはよくタバコを吸っている人がたむろしています。

 

僕も学校に入った当初は吸っていまして、学校の入り口の石段のところに座ってタバコをよく吸っていました。

だいたいそこにいる連中の顔ぶれがいつも同じなので、自然と顔見知りになるわけですが。

学校で最初に仲良くなった友人も、その中の一人でした。

 

そう考えるとタバコも悪い面ばかりではないですけど、吸わない人にとってはやっぱり迷惑なモンなんです。

分煙というのを日本ではよくやってますが、ぜんぜん意味がないと言いますか、効果がないらしいと、昨日のニュースで確か言ってたような。

 

やはり、日本でもタバコ税は上げるべきだと僕は思いますがね。

AREA Gallery

Wednesday, December 24th, 2008

 

広島県福山市にあります、AREA Galleryに行ってきました。

こちらのギャラリーは、高橋工芸という家具屋さんが家具のショールームとして設けたスペースです。

とてもモダンな建築で、心地良い空間でした。

 

今回その高橋工芸の社長さんとお話することができました。

社長さんの考えでは、家具のショールームにアートを飾ることによって、家具とアートがお互いを引き立たせて、より豊かで面白い空間が出来上がればということで、今回は福山在住のヨシダコウブンさんの企画によるグループ展が開催されたそうです。

 

こういう形でたとえ小さなことでも、アーティストは色んな業種の人達と関わりを持ち、また仕事をすることによって、視野がもっと広がると思います。

 

帰りすがら、空を見ると今日も夕日がきれいでした。

子供美術29

Saturday, December 20th, 2008

 

季節柄、定番のクリスマスツリーを作りました。

 

材料は、木材、厚紙、色紙です。

 

オーナメントを沢山作ろうとすると、切り取る作業が多いので、思った以上に大変でした。

作業量を考えますと、理想は2週に分けて作れば良かったです。

ただ、今回は来週になりますと、クリスマスも終わってしまうので、強制的にこの一回で作り上げました。

ちょっと子供達には申し訳なかったです。

 

 

上の作品

沢山の靴下、ベル、プレゼントなどが吊るされてあり、ハッピー!クリスマス!みたいな感じですね。

色使いもとってもきれいです。

本人はもっとオーナメントを付けたかったようです。時間切れ残念!

 

下の作品

ホーンテッド・ツリーだそうです。

コウモリ、骸骨、おばけ、訳分かんないモノが吊るされてあります。

これはなかなか面白いアイデアです。ん!ハローウィン?

ジョージ・ナカシマ記念館

Wednesday, December 17th, 2008

 

先日、友人のO氏からお誘いを受け、今日はジョージ ナカシマ記念館へ行ってきました。

http://www.sakurashop.co.jp/nakashima/outline.htm

 

香川県高松市牟礼町という所にありまして、高松港から車で2、30分というところでしょうか。

 

恥ずかしながら、僕はジョージ ナカシマという人を知りませんでしたが、彼のデザインした家具は見た事があり、作品だけは知っていました。

NYにあります、メトロポリタン美術館のためにインテリア・家具をデザインしています。

 

本当にいい仕事をした人って、名前は知らなくても、作品はどこかで見た事があったり、知っているものですね。

 

高松市牟礼町といえば、もう一つ有名なイサム ノグチ庭園美術館がありますが、そのイサム ノグチもこの牟礼町にアトリエを構えていました。

 

そして、この2人は親交がありましたので、この牟礼町界隈を世界的アーティストと世界的家具デザイナーがうろうろしていたのです。

これってすごいですよね。日本の四国の小さな街で。

 

そして僕にとって、とっても懐かしい人の作品に、思いがけずこの記念館で対面したのでした。

写真にあります、故 水野晴郎氏になんとなく似ておりますが、これはジョージ ナカシマの顔の木彫です。

作者を見ますと、ベンシャーンの息子の”ジョナサン”と書いてありました。

ベンシャーンの息子の”ジョナサン”といえば、NY時代に僕の通っていたアート・スチューデンツ・リーグの彫刻の先生ではありませんか。

僕は何度か彼の授業も受けたこともありまして、僕の印象では、けっして派手さはなくて、どちらかというと地味な感じの非常に温厚な先生でした。

彼の作品も、彼の人柄を感じさせる、さりげないセンスの光っている作品で、とても好きでした。

 

こんな場所で出会うとは、本当にびっくりです。ジョージ ナカシマはベンシャーンとも親交があり、ベンシャーンのイラストも記念館に3点ほど展示してありました。

 

密かに僕の中で、NYと牟礼町が細い糸で繋がった日なのでありました。

ニューヨーク生活28

Monday, December 15th, 2008

僕は学校で彫塑(sculpture)のクラスを受けていました。

主にモデル(ヌード)を見ながら、粘土を使って形を作っていきます。

大きい作品になると、鉄パイプやアルミ線などをつかってフレームを作り、それに粘土を付けて作ります。

 

フレームで思い出しましたが、以前僕の横で、実物大の大きさで人体を作っていた女の子がいました。その作品は台座からかなりオーバーハングしている、いわゆるバランスの悪い作品でした。

それはいいのですが、肝心要の土台となるフレームや台座が僕が見る限り、雑に作ってあったのです。

僕は密かに彼女の作品がいつか僕の方に倒れてくるのではないかと、いつも心のどこかで恐怖を感じながら制作をしていました。

そしてある日の事、それが現実となったのでした。

想像していたとおり、フレームの取り付け方が甘かったのでしょう、そのフレームの取り付け部が粘土の重量に耐えきれず、外れてしまったのでした。粘土の重量は、想像以上に重いのです。

ギィィィィーと唸りをあげながら僕の方に倒れてきてきましたが、いつも気にしていたおかげで、奇跡的にそれを交わすことができたのでした。もし直撃したらならば、大怪我をするところでした。

ただ僕の身代わりに、僕の作っていた作品が4メートルぐらい飛んでいき、何日もかけて作ってきた作品が、一瞬で見るも無惨に当然ぐちゃぐちゃですわ。

 

そんなことがありましたが、話はモデルに戻します。

モデルは老若男女いろいろな方がいまして、例えば退役軍人の、やたら筋肉質の爺さんや、スキンヘッドのイカツいゲイ、ものすごい巨漢のおばさんなど、さすがNYですね、キャラクターもとっても濃いモデルが多いです。

作る方から言わせてもらうと、普通でいいんですけどね(笑)

 

特にこの巨漢のおばさんは、なぜか僕に会うと、覚えたての日本語で「センセイ!センセイ!」と言いながら、その巨体をグイグイ押し付けながらハグしてきます。

さすがにこれには、ちょっと参りましたです。

 

モデルは確か、1ヶ月から2ヶ月ぐらいで順々に変わります。

 

ある時、ダンサーの女性がモデルをしていたことがありました。

モデルにもよりますが、だいたい授業を重ねるごとにクラスの皆と仲良くなり、授業の最後の方は、終わりが名残惜しい感じになります。

 

その日は、彼女の最後のモデルの授業でした。

そのころ、クリスマスシーズンということで、生徒の中で欠席者が日々目立ってきていましたが、その日は先生が来ない日というのもあり、特に出席者が少なかったのです。

結局、授業が始まる時点で、僕を入れてたったの三人だったのです。普段なら20人はいるでしょう。

それも、その三人共が、あまりイケてないおじさんです。

 

そんな状況ですが、授業は普段通りに始まりました。

彼女にポーズをとってもらって、10分ぐらい経ったころでしょうか、彼女の目から大粒の涙がポロポロと…………..???

我々イケてないおじさん三人組は、何事が起こったのであろうかと、お互いの顔を見合わせてオロオロするしかありません。

 

恐る恐る彼女に、その涙の訳を尋ねました。

すると彼女曰く、このクラスで自分がするモデルの最後の日に、あまりにもクラスを受けている人が少ないことが、なんとも寂しいと言うのです。

 

なるほど。

僕なんかは、少ない方がいいではないかと思ってしまうのですが、彼女は違うのです。

ヌードであろうが、なんであろうが沢山の人に自分を見てもらいたいのです。そして、仲良くなったクラスの皆と最後の授業を同じ空間で、共有したかったのでしょうね。

 

別に僕らが悪い訳ではないのですが、なんだ彼女に申し訳なくてね。

それでも彼女はプロです。

こぼれる涙を我慢して、潤ませた瞳のまま、モデルを続けてくれました。

 

正直、この日の授業はやりにくかったです。

いつもの様な冗談まじりの楽しい会話も無く、終始重い空気の中での授業でした。

 

普段真面目にクラスに来ていなかったツケがまわって来たのか、こういう日に限って学校に来てしまうものです。

まあ、日本から来た留学生にとって、クリスマスなんて関係ないしね。

子供美術28

Saturday, December 13th, 2008

 

これからの季節、子供にとっては楽しいイベントがありますよね。

クリスマスにお正月ですか。

 

家族や親戚など集まる機会も増えるだろうと思いまして、そこで皆で遊べるスゴロク遊びなどはどうでしょう。

 

そこで、必要になってくるものはルーレットです。

 

今回はそのルーレットを作ってみました。

これさえあれば、自分たちでスゴロクや人生ゲームなんてものも作れるわけで、重宝すると思います。

 

材料はスチレンボードと竹串と厚手の紙のみです。

 

上の作品

暗い色のグラデーションで台が塗られています。

ブラックホールの入口でしょうか、はたまた時空の歪んだ四次元の世界でしょうか。ルーレットという、なんとなくミステリアスな小道具に、こいうデザインでの表現は、おもしろいですね。

グルグルした数字のデザインとちょこっと曲がった矢印のデザインも全体の雰囲気に合ってます。

 

下の作品

こちらは、上の作品とはまったく逆の表現で、癒し系です。森の様な感じですね。小さな家がアクセントになっています。

白い余白のあるおかげで、空間を感じ、すっきり感がいいですね。

シンプルな数字のデザインと矢印のデザインも全体の雰囲気に合ってます。

個展の為の作品制作、途中経過2

Monday, December 8th, 2008

 

個展に出品する最後の作品を今、作っています。

昨日、なんとか完成の兆しが見えてきました。

 

今回の作品は、自分の中で一つの形、方向が見えてきた作品だな、と思っています。

もちろんこれからも、もっともっ変化していくとは思いますが、今まで自分がしてきた仕事が、うまく混ざり合った感じとでもいいましょうか、そういうポイントになる作品なのかと思っています。

 

先日、NYの友人に保管してもらっていた作品が、何年かぶりに僕の所に戻ってきました。久しぶりにそのNY時代に作った作品と対面しますと、驚いたことに、まさに今回の作品のプロトタイプのような作品でした。

 

たぶん、作品のイメージはずっと前からなんとなく僕の頭の中にあって、それがやっと顔をだしたのでしょう。

 

本当に、一つの作品が生まれるということは、その作品の背景にある、もろもろな事が、徐々に整理されて出来上がってくるのでしょうね。

時間、かかります!

 

そう考えると、いくらがんばっても良い作品なんて、すぐには出来っこないんだな。

子供美術27

Saturday, December 6th, 2008

 

人物を描きました。

お粗末ですが、モデルは僕です。

 

ふだんクロッキーをしているので、日頃の成果が出ているのではないでしょうか。

デッサンがよく出来ています。

僕はこの日、白地に赤と青のチック柄のシャツを着ていまして、子供達はそれぞれが違う表現でシャツの柄を描いているのには、たいへん興味深いところです。

 

時間が足らず、どちらも未完成に終わりましたが、今回はこれで終わりとします。

なぜなら、僕の左肩がものすごく凝っていて、このポーズはとても辛かったのです。自分でポーズ決めたのに、あとで後悔しました。

 

またの機会にでも。

 

上の作品

足と手が上手く描けています。それと、腰がしっかり安定したように描けています。

ジーンズの質感もよく表現できています。

シャツはダイナミックに表現されてあり、抽象的な美しさがあります。

 

下の作品

人物全体が安定しています。ここは難しいところですが、首、肩のラインがとてもよく描けています。手のひらが気持ち大きく描かれてあれば、いいですね。

こちらのシャツもきれいです。赤と青の色が静かに響き合っている感じで、こちらも抽象的な美しさがあります。