帰国
Saturday, November 29th, 2008もうすぐ、NYでもっとも親しかった友人が日本に帰って来ます。
帰ってくるとは、NYを引き上げるという意味です。
彼は、十年近くはNYにいたのではないでしょうか。
実のところ、これは経験しないとわからないと思いますが、日本からNYに行く時よりも、NYから日本に帰る時の方が、勇気と言いますか、決断力が必要です。
なぜなら、日本からNYに行く時には、もしだめなら日本に帰ればいいという考え方ができますが、逆にNYから日本に帰る時は、それができないのです。同じの様で同じでない。
結局日本人の我々は、帰れる所は日本だけなのです。
なので、帰国してもし、日本でだめでも、そのまま日本でがんばるしかないのです。選択の余地はありません。
それは、NYに長く滞在した人ほど、精神的にきびしいものがあります。
日本に基盤がある人は別として、ある程度の年齢がきて、20年、30年とNYにいる日本人は、もう日本に帰ることをあきらめている人が多いです。祖国を思いながらの外国での暮らし、本当にさびしいものがあります。
僕もNYから引き上げるという決断をするまでの間、長い時間が必要でした。
NYでは、まがりなりにも絵を売って、なんとか生活ができていた僕は、このままNYで生活することもできたのでした。実際、ビザの問題はありましたが、それもなんとかなる問題ではありました。
最終的に決め手となったものは、その時の自分の年齢です。
ただ漠然と、帰るなら40才までにという思いと、この機会を逃すと、ひょっとして日本には帰れなくなるかもしれないという思いがありました。
日本に帰っても、何かの保証がある訳ではなかったので、本当に一からやり直す感じです。
でも自分の基盤を作るとしたら、NYではなくて、日本だということだけは、なぜか自分の中ではっきりしていました。
そして、根拠の無い自信だけが、僕の根っこの所にあったのです。
僕が想像するに、友人も帰ると決めるまで、いろいろな葛藤があったのではないかと思われます。
そこを乗り越えて、最終的に自分で決めたのでしょうから、覚悟はできているでしょう。きっと大丈夫です。
彼のスピリットは武士のような人です。
日本での再会が楽しみです。













